一般的なベルト荷締機では生じやすかった「締付力の偏り」。現場の運送会社が自作してまで求めたアイデアを製品化したダブルラチェット式ベルト荷締機が、木材や鋼材など長尺物の荷締めを、より安全・確実・効率的なものへと進化させます。

なぜ荷締機は片側へ寄ってしまうのか
一般的なベルト荷締機の構造
ベルト荷締機(ラッシングベルト)は、トラック輸送に欠かせない荷締め用品です。
一般的な製品は、
- 固定側ベルト
- 巻取り側ベルト
- ラチェットハンドル
という構造になっています。
この構造は多くの荷物に対応できる一方で、締め付ける力が一方向から加わるため、積荷の種類によっては荷物が片側へ引っ張られてしまうことがあります。
特に木材や鋼材など、長さがあり重量バランスが変化しやすい荷物では、この「締付力の偏り」が荷崩れの原因になるケースも少なくありません。
長尺物ほど起こりやすい「力の偏り」
例えば木材を何十本も積載した場合、一本一本が完全に同じ形状ではありません。
締め付けを始めると、
- 荷物が片側へ動く
- ベルトが斜めになる
- 荷姿が崩れる
という現象が起こることがあります。
荷物が少しでも動けば、その後の締め直しが必要になり、作業時間も増えてしまいます。
ダブルラチェット式という新しい発想

左右から同時に締める仕組み

パーマンのダブルラチェット式ベルト荷締機は、この問題を構造そのものから見直しました。
最大の特徴は、固定側ベルトをなくし、左右とも巻取り側にしたこと。
つまり、左右両方にラチェットハンドルを配置しています。
左右から同じようにベルトを巻き取りながら締め付けることで、
- 左右均等締め
- 荷物を中央へ寄せながら固定
- 力のバランスを保った荷締め
が可能になります。
従来の荷締めとは、発想そのものが異なる構造です。
荷物を中央へ寄せながら固定できるメリット
左右から均等にテンションを掛けられることで、
- 木材
- 鋼材
- 建材
- パレット積み荷
なども中央で安定した状態を保ちやすくなります。
荷物が傾きにくくなることで、荷崩れ防止だけでなく、荷締め作業そのもののやり直しも減らせます。

現場のアイデアから復活した商品
お客様の自作治具が開発のきっかけ
この商品の誕生には、とても興味深いストーリーがあります。
ある運送会社様を訪問した際、現場で使われていたのは、市販品には存在しないベルト荷締機でした。
ラチェットハンドルを2つつなぎ、自作プレートによって左右巻取り仕様へ改造されていたのです。
理由を尋ねると、「左右均等に締められるから。」というシンプルな答えでした。
現場では実際に大きな効果を感じておられ、自社で製作してまで使い続けていました。
過去の人気商品を現代仕様へブラッシュアップ
実はパーマンでも10年以上前に、同じコンセプトの商品を販売していました。
しかし当時は市場に十分受け入れられず、定番商品から外れていました。
ところが現在では、現場が自ら必要性を感じ、自作してでも使いたい機能になっていたのです。
お客様のアイデアと、パーマンの過去の技術が再び結び付き、この商品の復活につながりました。
現場目線で見直した3つのポイント
ベルト生地でつないだ理由
ラチェット同士を接続する方法として、お客様はステンレスプレートを使用していました。
しかし製品化を考えた場合、
- 重い
- 収納しにくい
- コストが高い
という課題がありました。
そこで採用したのが、高強度のベルト生地です。
十分な強度を確保しながら、
- 軽量
- コンパクト
- 扱いやすい
というメリットを実現しました。
左右各5mの余裕あるベルト長
木材や鋼材など大型荷物への対応を考え、左右それぞれ5m、合計10mという十分な長さを確保しています。
荷物のサイズに左右されにくく、さまざまな現場で活躍します。
手袋でも扱いやすいワイドハンドル
建設現場や物流現場では手袋を着用したまま作業することがほとんどです。
そのためハンドルにはワイドタイプを採用。
グリップしやすく、しっかり力を掛けやすい仕様になっています。
このような現場で活躍します
木材運搬
住宅建材や製材所からの配送など、長尺木材を扱う現場では特に効果を発揮します。
鋼材・建材運搬
重量があり、わずかなズレでも荷姿が崩れやすい鋼材輸送でも、左右均等締めによる安定した固定が期待できます。
その他長尺物や荷崩れしやすい積荷
- 足場材
- パイプ
- 型材
- 樹脂材
- その他長尺製品
など、片寄りを防ぎたい積荷にもおすすめです。
安全な荷締めは道具選びから始まる
左右均等締めという新しい選択肢

荷締め作業では、「しっかり締める」ことだけでなく、「均等に締める」ことも重要です。
ダブルラチェット式ベルト荷締機は、現場のプロが求めたアイデアを製品として形にした荷締機です。
左右から均等にテンションを掛けることで、
- 荷崩れ防止
- 作業効率向上
- 安全性向上
をサポートします。
木材や鋼材など長尺物を扱う機会が多い事業者様は、ぜひ一度「左右均等締め」の使い勝手をご体感ください。
