脱輪などのトラブルで車両を吊り上げる際、スリングベルトをホイール周辺に掛けて作業することがあります。しかし、吊り上げる車両や作業方法によっては、ベルトがホイールやフェンダーに干渉し、傷や損傷につながる可能性があります。
そこで当社が開発したのが、スリングベルトと車両との干渉を抑える「クロスホイールパッド」。現場から多数寄せられた声をきっかけに、実際の車両や作業環境を考えながらサイズを追求した、レッカー業務などのための車両吊り上げ作業用アイテムです。
脱輪車両の吊り上げで気を付けたい「ホイール・フェンダーへの干渉」
脱輪した車両を復旧させるため、レッカー車やパワークレーンなどを使用して車両を吊り上げる場面があります。
こうした作業では、車両を安全に吊り上げることはもちろんですが、もう一つ気を付けたいのがスリングベルトと車両との干渉です。
特にホイール周辺は、ベルトを掛ける位置や車両の形状によって、ホイールやフェンダーなどにベルトが接触することがあります。
スリングベルトだけでは車両に干渉することも
スリングベルトは車両を吊り上げるための重要な道具ですが、ベルトを車輪周辺に掛ける場合、車両との位置関係によってはベルトがホイールやフェンダーに接触します。吊り上げ作業ではベルトに大きな荷重が掛かるため、接触した状態のまま作業することは、車両への傷や干渉を考えるうえで無視できないポイントとなります。
吊り上げ作業で「車両を傷つけない」ことは作業面で非常に重要
脱輪車両の復旧では、まず車両を安全に移動できる状態へ戻すことが第一です。
しかし、復旧作業そのものによってホイールやフェンダーなどを傷つけてしまえば、別のトラブルにつながります。
だからこそ、吊上力を確実に伝えながら、スリングベルトが車両に干渉することを抑えるためのひと工夫が重要になります。
現場の声から生まれた「クロスホイールパッド」
「クロスホイールパッド」は、こうした現場の課題を解決するために当社が開発した商品です。
開発のきっかけとなったのは、お客様から寄せられたご意見・ご要望でした。
既存品ではサイズが合わないという課題
開発当時、同様の用途に使用できる商品はすでに他メーカーから販売されていました。しかし、実際の使用環境では「ホイールの径に合わない」「厚みが足りない」という問題がありました。
そこでパーマンでは、既存品では不足している点に関して実際の車両や吊り上げ作業に適したサイズを自社で検討し、商品化することにしました。
車体やフェンダーへの干渉を考えたサイズ設計
商品化にあたって特に苦労したのが、パッドの溝のサイズやスリングベルトとの位置関係です。単純に大きくすればよいわけではありません。
パッドそのものが車体やフェンダーに当たってしまえば、本来の目的を果たせなくなります。
そこで、車両との干渉を抑えながら、吊り上げ作業に使用できる形状・サイズを検討。
お客様の声を起点として、約2~3カ月をかけて商品化しました。
クロスホイールパッドの特徴
クロスホイールパッドには、車両の吊り上げ作業で使用することを考えた工夫が盛り込まれています。
ホイール側に再生ポリエチレンの樹脂面を配置
クロスホイールパッドは、表裏に木材と再生ポリエチレンを組み合わせた構造になっています。
使用時には、再生ポリエチレンの樹脂面をホイール側に当てるのがポイントです。
ホイールとパッドが接触する部分に樹脂面を配置することで、ホイール面への傷つきを抑えることを考えた仕様となっています。
継ぎ目にはR加工を施して傷つきにくく
もう一つのポイントが、継ぎ目部分の加工です。
パッドの継ぎ目部分には「R加工(角面研磨)」を施しています。
吊り上げ作業では、パッドはベルトに常に強い力で接触します。
そのため、角をそのまま残すのではなく、角面を研磨して丸みを持たせることで、スリングベルトにダメージを与えにくい形状に仕上げています。
厚みは70mmと150mmの2サイズをラインアップ
クロスホイールパッドは、用途や車両とのクリアランスなどに合わせて選べるよう、厚みを70mmと150mmの2タイプを用意しました。
商品スペック
| 商品 | 厚さ | サイズ | 自重 |
| クロスホイールパッド 70mm | 70mm | 300×100mm | 2.3kg |
| クロスホイールパッド 150mm | 150mm | 300×100mm | 3.98kg |
70mmタイプは木部50mm+再生ポリエチレン部20mm、
150mmタイプは木部130mm+再生ポリエチレン部20mm
という構成です。
現場で使用する車両や吊り上げ箇所の状況に応じて、適したサイズをお選びください。
基本的な使用方法と作業時の注意点
クロスホイールパッドを使用する際には、パッドの向きが重要です。
樹脂面を必ずホイール側に
使用時は、再生ポリエチレンの樹脂面をホイール側に向けて設置してください。
木部と樹脂部を正しく確認してから作業することもポイントです。
印字された矢印方向に合わせて作業
本体には吊り上げ・吊り下げ時の方向を示す矢印が印字されています。
使用時には、印字された矢印方向に合わせて吊り上げ・吊り下げ作業を行ってください。
実際の使用方法については、商品説明動画もご覧ください。
吊り上げ作業では安全確保を最優先に
車両の吊り上げ・吊り下げ作業は、大きな荷重が掛かる危険を伴う作業です。
クロスホイールパッドを使用する場合も、吊り上げに使用する機器・スリングベルトなどの状態や使用方法を十分に確認し、適切な手順で作業してください。
また、吊り上げ・吊り下げ時には車両の下に人が入らないようにしてください。
クロスホイールパッドは、あくまでホイールやフェンダーへの干渉を防ぐための補助用品です。商品の用途・使用方法を守り、安全を最優先に作業してください。
レッカー業者・パワークレーンを使用する現場に
脱輪車両の復旧作業では、限られた時間のなかで車両を安全に吊り上げ、移動させなければならない場合があります。
その際、スリングベルトとホイール・フェンダーとの干渉が気になる場合には、吊り上げ作業時の車両保護を考えた「クロスホイールパッド」が役立ちます。
「吊り上げるだけではなく、車両側へのダメージもできるだけ抑えたい」
そんな現場のニーズから生まれたのが、この商品です。
レッカー業務を行っている事業者様、パワークレーンを使用して車両の吊り上げ作業を行う事業者様は、ぜひ一度ご検討ください。
クロスホイールパッドの商品ラインアップ
厚さ70mmタイプと150mmタイプの2種類からお選びいただけます。
クロスホイールパッド 厚さ70mm
クロスホイールパッド厚さ 150mm